『専応口伝』
読売新聞伝統芸[古典力]の記事の中に
池坊専応の『専応口伝』が載っていました。
草木が自然界にある本来の姿を生かして生けることが本当の[いけばな]であると説いた華道家元池坊28世宗匠です。
「花が散り葉が落ちる様子はこの世の諸行無常を意味していて生ける事により悟りに近づくきっかけを得ることができる、花をいけることが生けた人自身を磨き、いかすことにつながる」
私も弟子たちに、その草木の出生を生かして作品にする事を稽古の度に言っています。
自然に咲いている草木の姿を多く観察している人ほど、出来上がりも感動した作品になるように思われます。
「いけばな」の心と文化にふれ、学んでこられたことに、感謝と誇りを感じています。
【池坊専応】
(いけのぼうせんおう、文明14年(1482年) - 天文12年(1543年))
戦国時代の京都頂法寺(六角堂)の僧・立花師。
天文年間(1532年-1555年)頃、立花の流派池坊を造形芸術にまで高めて、立花の体系化をはかり、池坊が立花界の主流となるきっかけを作った。晩年の口伝書「池坊専応口伝」は代々継承され、池坊華道の基本となるものとして「大巻」の名で呼ばれ、現在でも門弟に授けられている
『ウィキペディア(Wikipedia)』
- 作者: 滝沢精一郎
- 出版社/メーカー: 大学教育社
- 発売日: 1982/05
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