[亭主の好きな赤烏帽子]ならぬ[山椒]
この時期、筍と示し合わせたかのように庭の片隅に生い茂る山椒
亭主は、この葉山椒(雌株で実が付く)の佃煮を無言で待ちわびているのです。
かれこれ30数年作り続けました、ベストの収穫時期を毎日確認
前の晩、雨(汚れを洗い流す)花が開きかけ(葉も充実し花も一緒でいっそうピッリと)
今日は曇りで風も無くチャンス到来
収穫から仕上がりまで半日の作業
残りの山椒は実を取るまでそのままに。
亭主の酒の合間に箸の先でチョビットつまんで味あう姿を思い浮かべながら・・・
いつもと同じ味に出来上がり(*^^)v
ビンに詰、冷凍保存も、小出しにして楽しみます。
<作り方>よく洗いたっぷりの熱湯でさっと湯がき、ざるに上げ、厚手の鍋に入れる。
ヒタヒタまで日本酒(料理用でないもの)と特選醤油を注ぎ、味の素少々、味醂砂糖は入れない。
はじめは蓋をして煮立ったら蓋をずらし煮汁が半分になったら蓋を開け目を離さず
時々味加減をみながらかき混ぜる、煮汁があと少しのところで蓋をして火を止める。(蒸らす)
しばらくしてから、しっとり加減まで煮詰める(ちりちりにしない事)。
※必ず目だった葉の芯を取り除く。
【サンショウ(山椒)】ミカン科
「木の芽あえ」に使われる「木の芽」とは,サンショウの若葉です。ちらし寿司などの飾りや,お吸物に浮かべたりして使われます。使うときには手のひらに載せて,パンパンとたたくと香りが高くなるそうです。
若芽が出るときに目立たない花がつきます。
「山椒は小粒でピリリと辛い」というのは,熟した実のことです。
七味唐辛子の中にも粉として入っています,ウナギの蒲焼きの上に振りかけるのが山椒の粉(粉山椒)ですね。
(効能)
サンショウは、世界各地で鎮痛剤として使われてきました。
また体を温め、胃、脳、腎臓の働きを強めます。
蒲焼きには粉サンショウが付きものですが、これは脱臭、解毒、食欲増進のためです。
(利用)
サンショウの幹は強くて折れにくく、香りも良いので、日本ではスリコギに利用します。
生のサンショウの実は、佃煮にするか、軽くゆで、アクを取ってから塩漬けにする。
口直しによいし、白粥に入れれば目の覚めるような魅力を発揮する。
昔忍者は、サンショウの実を1日塩漬けにし、また1日天日で干したものを眼精疲労の薬としたそうです。
若芽なら、季節の彩りと香りを添えるために、汁に浮かべたりもする。
葉は「楽しくなる草(植物)」と書くように、心を楽しくさせてくれる。
スパイス料理は薬食同源。楽しくなって健康になるお料理です。
身近にあって、シビレさせてくれるサンショウは、見なおしたい健康食品です。
ハイになって健康にもなればそれに超したことはありませんね。
山椒の実はちりめんじゃこと佃煮にします。
【亭主の好きな赤烏帽子】
解釈 − 赤い烏帽子をかぶるような異様なことでも、一家の主人の好むことなら、
家族は同調しなくてはならないということ。
【亭主の好きな赤鰯(あかいわし)】大辞林