akaibara's diary

華道教授で サッカー大好き お母さんです

御油宿

東海道35番目の宿場  
歌川広重作【御油 旅人留女

「旅人を引留めようと懸命な遊女」を描く

御油の松並木
1604(慶長9)年に,徳川家康が約650本の三河黒松を植樹させたものといわれています。昭和19年に天然記念物に指定されました。

江戸と大坂のほぼ中間点にあり、歓楽的要素の多い宿場です。
近郊の吉田(豊橋)や岡崎は旅篭数は多いが城下町でもありました。
それに比べて御油・赤坂は純然たる宿場町で飯盛旅篭(平旅篭に対し、飯盛女を置いた旅篭)が多く、近在近郷の若者達も遊興に集まって来ました。
[飯盛女]
飯盛女 (めしもりおんな) は江戸時代の宿場にいた、奉公人という名目で半ば黙認されていた私娼。

もともと遊女を置いていたのを幕府の規制をすり抜けるために飯盛女と称したといわれています。
客集めの目玉として飯盛女の黙認を再三幕府に求め、当初は公娼制度を敷き私娼を厳格に取り締まっていた幕府も、公儀への差し障りを案じて飯売女を黙認せざるを得なくなった。
広重と歩こう東海道五十三次 (アートセレクション)